専門科目

さて、問題の専門科目についてです。

専門科目は、配点が50点あり、このうち50%以上の得点(25点)が合格には必要となります。

一次試験については、部門を選んでの受験となります。

建設部門の場合

建設部門の場合は、11の科目に分かれています。

二次試験では、科目を選んで受験することになりますが、一次試験では、この11科目について、専門科目で出題されます。

部門  科目  科目の内容
建設

部門

土質及び基礎 土質、地盤並びに土構造物及び基礎に関する事項
鋼構造及びコ
ンクリート
鋼構造、鉄筋コンクリート構造、コンクリート構造、建設材料その他の鋼構造及びコンクリー
トに関する事項
都市及び地方
計画
国土計画、都市計画(土地利用、都市交通施設、公園緑地及び市街地整備を含む。)、地域計
画その他の都市及び地方計画に関する事項
河川、砂防及
び海岸・海洋
治水・利水計画、治水・利水施設、河川構造物、河川情報、砂防その他の河川に関する事項
地すべり防止に関する事項海岸保全計画、海岸施設、海岸及び海洋構造物その他の海岸・海洋に関する事項
港湾及び空港 港湾計画、港湾施設、港湾構造物その他の港湾に関する事項
空港計画、空港施設、空港構造物その他の空港に関する事項
電 力 土 木 電源開発計画、電源開発施設、取放水及び水路構造物その他の電力土木に関する事項
道 路 道路計画、道路設計、道路構造物、道路管理、道路情報その他の道路に関する事項
鉄 道 鉄道計画、鉄道施設、鉄道構造物、モノレール鉄道その他の鉄道に関する事項
ト ン ネ ル トンネル計画、トンネル施設、地中構造物、トンネル工法その他のトンネルに関する事項
施工計画、施
工設備及び積算
施工計画、施工管理、施工設備・機械その他の施工に関する事項
積算及び建設マネジメントに関する事項
建設環境 建設事業における自然環境及び生活環境の保全及び創出並びに環境影響評価に関する事項

出題方法は、専門科目は、35問出題され、そのうち25問を選択することになります。

このため、どうしても不得意な分野については、あきらめるという方法もあります。

また、建設部門の場合、11科目ありますが、まんべんなく3~4門ずつ出題されるわけではありません。

比較的、受験者が多い一般土木の道路・河川からの出題数が多い傾向にあります。

効率的な勉強法とおすすめ問題集

というわけで、効率的な勉強方法としては、

まず、過去問数年分に目を通し、出題数の多い分野から勉強していくのがおすすめです。

専門科目の勉強に使うものは、以下のものです。

・日本技術士会のホームページに掲載されている年度別過去問題

ただし、これは回答がありません。年度ごとに、何点とれるかを解いてみる際には、こちらの問題を使用できます。

・過去問題集と用語集

私は、以下の問題集を購入して勉強しました。

購入したテキストを3冊紹介します。

テキスト1:平成30年度版 技術士第一次試験「建設部門」専門科目受験必修過去問題集<解答と解説>

技術士第一次試験「建設部門」専門科目の過去10年分(平成20~29年度)の問題集。ひたすら過去問題を年度別に大量に解きたい受験者用。最近の問題傾向として、過去問題対策がより重要になっている。多くの過去問題を解いて実力をアップするための本。

テキスト2:技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第7版

技術士第一次試験「建設部門」受験用に特化したキーワード解説集の3年ぶりの改版。受験するためのキーワード学習に必要な知識を効率よく勉強することができる。受験勉強中の辞書としても活用できるように索引も完備。700を越えるキーワードはすべて必修用語。第7版では、最新の試験に対応して、新キーワードを入れ替えている。

余力があれば、こちらもおすすめです。

テキスト3:平成30年度版 技術士第一次試験「建設部門」受験必修問題300

技術士第一次試験建設部門の専門科目で出題される11分野における過去問題の出題傾向とレベルに合わせたオールオリジナル模擬問題集。約300問以上の厳選された問題を解くことで合格するための実力を養成する。実力判定用の模擬試験付き。平成29年度の解答・解説、および試験範囲と最近の出題傾向を反映した最新版。

テキスト活用法

一次試験は、過去問題を中心とした勉強で十分なのですが、テキスト1の場合は、年度別に整理されています。

勉強方法としては、分野別に勉強していくのがおすすめとなります。なので、テキスト1もはじめは、年度別に解いて勉強するよりも、分野別に勉強するのがおすすめです。

私の理想としては、テキスト1の分野別版も出版していただけると、勉強しやすいなと思うのですが、ないので、分野別の勉強をテキスト3で行い、わからない用語などがあると、テキスト2で確認する。一度、各分野勉強ができたら、

2年分ほど、過去問題を解いてみて、何割程度得点できるかを確認してみます。

その時に、苦手な分野や得点源になりそうな分野を分析してください。

過去問題を模擬形式で解いてみるときは、他の科目と同様に日本技術士会HPの過去問題が使えます。

私が受験したのが10年前なので、現在の試験レベルを正確に把握できていませんが、一次試験は、一時期に比べると、突破しやすくなっている印象です。

【ワンポイントアドバイス】

なお、ここで紹介したテキスト3冊ですが、購入したら、テキストを科目ごと・年度ごとにばらしてしまいましょう。

テキスト1冊をまるごと鞄にいれて持ち歩くのは大変ですので、どれか1・2種類をかばんにいれておき、すきま時間や通勤時間の勉強に使うとよいですよ。

これで、日々、すきま時間などを利用して勉強する習慣が身につくのでおすすめです。

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