まずは、2次試験のスケジュールと試験の構成を整理します。
1)2次試験の流れ
まず、2次試験のスケジュールは以下のようになっています。
[平成30年度2次試験スケジュール]
受験申込書配布期間 | 平成30年4月2日(月)~4月25日(水) |
受験申込受付期間 | 平成30年4月9日(月)~4月25日(水) |
筆記試験日 ・総合技術監理部門の必須科目 |
平成30年7月15日(日) |
筆記試験日 ・総合技術監理部門を除く技術部門 ・総合技術監理部門の選択科目 |
平成30年7月16日(月・祝) |
筆記試験合格発表 | 平成30年10月30日(火)[予定] |
口頭試験(筆記試験合格者のみ) | 平成30年11月下旬(11月30日(金)予定)~平成31年1月中旬(1月20日(日)予定)のうちのあらかじめ受験者に通知する日 |
口頭試験合格発表 | 平成31年3月8日(金)[予定] |
上記のスケジュールの通り、
- まずゴールデンウィーク前に、受験申込を行い、
- 筆記試験が7月の中旬にあり、
- 筆記試験に合格していた場合は、11月下旬から1月中旬の間に口頭試験をうけることとなります。
この技術士試験の特徴として、受験申込の段階から試験がはじまっていることが挙げられます。
それは、受験申込時に、業務履歴をまとめ、その中から業務を選び、業務内容について記載しなければいけないため、単に大学卒業や職歴などの個人情報を記載して申し込みだけすればよいわけではありません。
この出願時の対策については、後述します。
2)筆記試験の構成(平成31年度改正版)
筆記試験については、平成31年度に変更されることが決定しています。
筆記試験は、定期的に構成が見直されており、以下の新旧対照表のように変更されます。
表:第二次試験;試験方法の新旧対照表
試験
科目 |
改正前(~平成 30 年度) | 改正後(平成 31 年度~) | ||||||
問題の種類 | 試験
方法 |
試験
時間 |
配点 | 問題の種類 | 試験
方法 |
試験
時間 |
配点 | |
必須
科目 |
「技術部門」 全般にわたる 専門知識 | 択一式
20問出題 15 問解答 |
1 時間 30 分 | 30点 | 「技術部門」
全般にわたる 専門知識、応用能力、問題解決能力及び 課題遂行能力 |
記述式
600 字詰用紙 3 枚以内 |
2 時間 | 40点 |
選択 科目 | 「選択科目」 に関する専門 知識及び応用 能力 | 記述式 600 字詰 用紙 4 枚以内 | 2 時間 | 80点 (40点)
(40点) |
変更なし | 記述式 600 字詰 用紙
3 枚以内 |
3 時間 30 分 | 60点 (30点)
(30点) |
「選択科目」 に関する課題 解決能力 | 記述式 600 字詰 用紙 3 枚以内 | 2 時間 | 「選択科目」 に関する問題 解決能力及び 課題遂行能力 | 変更なし |
※※改正後の選択科目の試験時間中の休憩時間はありません。
大きく変わるのは、設問1が、30年度までは択一式の問題(マークシート形式)だったのが、記述式に代わることとなります。
また、設問Ⅱ・Ⅲについては、記述する回答用紙枚数と配点が変わります。
私は、資格試験については、過去問を重視して勉強するスタイルなので、今回の設問1のように新たに新設される設問には困りますが、記述式試験に必要な能力としては変わりないものとして、構成の変更前と同様に設問2・3の勉強を行いながら、今後、設問1の対策も行っていく必要があります。
設問1については、「技術部門」全般とありますので、建設部門でしたら、建設部門共通の問題が出題されることが考えられます。
また、配点について、設問1の比重が高くなりましたので、これまで以上に設問1の対策も必要になってきます。