他の受験生がどのような業務経歴票を書いているのか気になりませんか?
技術士2次試験を受ける際に、まず戸惑うのが、この業務経歴票の作成です。
出願対策の講習を受けましたが、特に「業務の詳述」の記載には、かなり悩みました。
他の受験生の業務経歴票を目にする機会はなかったのですが、口頭試験の試験対策で模擬面接を受けた際に、他部門・他科目の方の模擬面接も見学できました。
この時に、他の方がどういったことを「業務の詳述」にかかれているかを知ることができたのですが、
設計の場合でしたら、災害復旧に関するもの、
新設の整備よりも、状況や条件が厳しい分、
限定された状況の中で、私は、このように解決することにいたった。
ということが書きやすい印象を受けました。
業務の詳述の中で、「私は、この課題をこのように解決した」ということを書かなければなりませんが、例えば、解決のためにすごい技術を開発したとか、研究の成果で新たな技術により解決できている・・・必要はありません。
他の方の口頭試験の模擬面接を聞いてわかったのは、結局、
・ワークショップやイベントを多く開催して、事業の賛同者が増えた
・災害復旧のための用地を土地所有者が提供してくれた
とか、そんな技術力というより、「人」の力で、課題を解決した。というような内容も多くみられました。
特に、私が受験した『都市及び地方計画」の場合は、住民協働や市民の意見反映なども事業推進には重要な要素ですので、そういったある意味、「科学技術」っぽくない内容でも評価を受けることはできます。
私の場合も、複数の解決の方向性を示し、住民のワークショップを経て最適解の絞り込みを行った。ということを書いています。
また、口頭試験の時も、そのワークショップにはどの程度かかわったのかなどを聞かれました。
案外、そんな感じで、何かを発明したり、開発したりしていなくても、
課題に対して、適切な分析を行い、最適解を導いたり、課題を解決できたことを書ければ良いのではないかと思います。
とは言いつつ、やはりこの業務の詳述を書くのはかなり大変でした。
身近に技術士をお持ちの方がいらっしゃったら、経歴書・業務の詳述については読んでいただいて、アドバイスをもらうことをお勧めします。
可能でしたら、その方の業務経歴票の控えを見せていただくと、非常に参考になると思います。